はじめまして、奥山理子です。
ウェブサイトもオープンして、いよいよ「TURN」が動きはじめました。
リーディング・プロジェクト「TURN」は、私の活動拠点であるみずのき美術館も参加した、日本財団とアール・ブリュット美術館による合同企画展『TURN/陸から海へ(ひとがはじめからもっている力)』(*)から生まれた発想を引き継ぎ、よりプロジェクトベースの取り組みとして展開していきます。
監修者の日比野克彦さんが、大きな方向性を示してくださるその傍らで、私は参加するアーティストへ、そして福祉施設やフリースクールなどへ働きかけ、「TURN」を体験しあう状況をつくり出すことができるように、対話を重ねながらコーディネートする役割を担っています。
「コーディネート」などということではないのかもしれません。施設を訪ねては、その場所にいる自分の居心地の良さに気持ちが満ちていくのを感じますし、アーティストとの会話は、強ばりがちな自分の思考に風を通してくれるようで救われます。
目下のところ、向かう先は3月の「TURNフェス」です。
今、第一回となる「TURNフェス」に向けて重ねられているたくさんの交流は、2020年の東京へ向けた大切な一歩になっているものと実感しています。フェスの3日間、「あ、いいな」と思える瞬間で会場が溢れますように。
乞うご期待です。
*日本財団アール・ブリュット美術館合同企画展2014-2015『TURN/陸から海へ(ひとがはじめからもっている力)』
プロフィール:奥山理子(おくやま・りこ)
アーツカウンシル東京「TURN」コーディネーター、みずのき美術館キュレーター。1986年京都府生まれ。母の障害者支援施設みずのき施設長就任に伴い、12歳よりしばしば休日をみずのきで過ごす。2007年以降の法人主催のアートプロジェクトや、みずのきの農園活動にボランティアで従事した後、2012年みずのき美術館の立ち上げに携わり、現在企画運営を担う。企画、制作した主な展覧会に「ayubune 舟を作る」(2014年)、 「TURN/陸から海へ(ひとがはじめからもっている力)」(2014-2015年)、「共生の芸術展 『DOOR』」(京都府委託事業、2014年、2015年)、「みんなのアート -それぞれのらしさ-」(岐阜市委託事業、2015年)など。