アーツカウンシル

「TURN」の中核をなす「交流プログラム」では、アーティストが、福祉施設やフリースクールなどコミュニティ特性の異なる場所へ赴き、その場所を利用する人や職員、家族等との交流を重ねます。2016年度は17組のアーティストが施設やコミュニティの日常と出会い、そこに集う人一人ひとりとの関係性を紡いでいます。
その活動報告と今後の展開を発表する中間報告会の参加者及びスケジュールが決定しました。
「交流プログラム」に参加している17組のアーティストと交流先の方々が、自分たちの交流の経過や3月に開催する「TURNフェス」に向けたビジョンをプレゼンテーションします。また、監修者・日比野克彦氏による、これからの「TURN」についての講演のほか、各地の交流プログラムが一堂に会する「TURNフェス」(3月3日~5日、東京都美術館で開催)に向けた公開企画会議も実施予定です。皆様お誘い合わせの上、是非ご参加ください。

※出演者やプログラム内容等は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。

日時 2017年1月14日(土) 10:00~18:00
会場 東京藝術大学 美術学部中央棟2階 第3講義室 (東京都台東区上野公園12-8)
入場料 無料 ※事前申込不要、手話通訳・文字支援あり

タイムスケジュール

9:30 開場、受付
10:00~12:30 交流プログラム発表 ※〈 〉は本人欠席による代理発表となります。
 ・EAT&ART TARO
 ・角銅真実×大田区立障がい者総合サポートセンター さぽーとぴあ
 ・あわい~(富塚絵美、佐藤慎也研究室)
 ・永岡大輔×こども会議
 ・〈山城大督〉×アプローズ南青山
 ・〈大西健太郎〉×板橋区立小茂根福祉園
 ・〈森山開次〉
 ・〈高本敦基〉×社会福祉法人旭川荘
 ・〈山縣良和×しょうぶ学園〉
 ・〈現代芸術活動チーム目【め】〉
昼休憩 (90分間)
14:00~15:00 日比野克彦氏による講演「TURNのこれから」
休憩 (15分間)
15:15~17:05 交流プログラム発表
 ・池田晶紀、川瀬一絵×社会福祉法人きょうされんリサイクル洗びんセンター
 ・大崎晴地
 ・五十嵐靖晃×クラフト工房La Mano
 ・今井さつき×シューレ大学
 ・James Jack×ハーモニー
 ・Sam Stocker×ハーモニー
休憩 (10分間)
17:15~18:00 3月に開催する「TURNフェス」に向けた公開企画会議
18:00 終了

アーティスト・交流先施設プロフィール

EAT&ART TARO

EATandART TARO調理師学校卒業後、飲食店勤務を経てギャラリーや美術館などでケータリングや食のワークショップ、カフェプロデュースなどを行っている。これまでに、自分で購入したものが次の人のものになってしまう、おごることしかできないお店「おごりカフェ」や、瀬戸内海の島々で作った「島スープ」、昭和の料理本を調査収集し、レシピ再現などを行う「レトロクッキング」、美味しいおにぎりを食べるためだけに参加者と共に運動会をする「おにぎりのための、毎週運動会」など食をテーマにした作品を多数発表している。
墨東まち見世(東京・墨田区)、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟)、としまアートステーション構想 としまアートステーション Z(東京・豊島区)、瀬戸内国際芸術祭(香川)、中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス(千葉・市原市)など。 http://eat-art.info/

角銅真実

kakudo marimba音楽家 打楽器奏者。東京藝術大学 音楽学部 器楽科 打楽器専攻卒業。マリンバを始め、打楽器 自作楽器 自身の声を用いてコンサートや各種レコーディングなどの演奏活動の他、音楽制作、作家としての活動を展開している。https://manamikakudo.wordpress.com/

大田区立障がい者総合サポートセンター さぽーとぴあ

gaikanさぽーとぴあは、障害のある方のサポート「拠点」として、平成27年3月に開設された。障害のある方もない方も、ともに支えあう出会いとつながりが実現できるように、常に進化する施設を目指している。建物は、5階建てで、≪相談支援部門≫≪居住支援部門≫≪地域交流部門≫≪就労支援部門≫の4部門がある。就労支援部門では、障害のある方が企業で安心して働き続けられるように定着支援を行っている。「たまりば」は、その定着支援のひとつで、毎週金曜日の夜に行っている。企業就労している方が立ち寄り、仲間と話したり、一緒に夕飯を食べたり、ゲームを楽しんだりそれぞれ自由に過ごしている。仕事の後、仲間と出会いほっとする場、明日からの元気をもらえる場になっているようである。更に、休日にカラオケに行ったり、飲み会に行ったり仲間づくりや生活の広がりのきっかけにもなっている。https://www.city.ota.tokyo.jp/

あわい〜 (富塚絵美、佐藤慎也研究室)

あわい~アーティストのチョリと日本大学佐藤慎也研究室のメンバーを中心として構成されるパフォーマンス集団で、間(あわい)と淡い空気感を大切にした作品を発表する。富塚絵美、佐藤慎也、西島慧子、堀切梨奈子、今村文悟、大川碧望、鎌田七海、下村燿子、仲村祥平、大場麻莉子、中村直、柳スルキ、大岩郁穂、原碧、他。

永岡大輔

永岡1973年山形県生まれ、東京都在住。 Wimbledon School of Art修士修了後、国内外にて個展・グループ展による発表多数。
記憶と身体との関係性を見つめ続けながら、創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや、鉛筆の描画を早回しした映像作品を制作する。制作の痕跡が意図的に残される作品は作者の記憶ばかりではなく、失われた時間の痕跡としての余韻を空間にもたらす。また、平面や映像作品以外にも、朗読体験を通して人々の記憶をつなげるプロジェクト『Re-constellation』による公演や、現在では、新しい建築的ドローイングのプロジェクト『球体の家』に取り組むなど、様々な表現活動を展開している。

こども会議

こども時代に真剣に考えた事と言うのは、長い時間を経て大人になった心にも届く。大田区内にある3つの子ども食堂(居場所)のネットワークから生まれたこども会議では、アーティストとこどもたちが一緒に社会や未来を考えながら、新たなイマジネーションに出会うプロジェクトを実施する。

image1気まぐれ八百屋だんだん
東京都大田区東矢口にある居酒屋の居ぬきの場所を借りている八百屋、だけれどただの八百屋じゃない。ワンコイン寺子屋、英会話、読書会、読み聞かせ、ススム寺子屋、こども食堂等々を開催。みんなの居場所と出番を作り出す、民間型の文化センター。
キネマふーちゃーキネマフューチャーセンター
京急蒲田駅から徒歩5分「キネマ通り商店街」の空家をリノベーションして、地域コミュニティ拠点として多様な交流ができる場所。2階の和室スペースには近隣幼稚園の親子連れにご利用いただいている。月に1回「キネマえがお食堂」を開催している。
20160205_030527000_iOSnijiiro*cafe
nijiiro*cafeのキーワードは、『ふらっと立ち寄れて』『身体に優しいものでお腹を満たして』『心身がほっこりできる空間』。この言葉を意識しながら、全国の農家さん直送の無農薬野菜の販売、それらを使用した料理教室やキッズクッキングを主催している。月に一度開催している子ども食堂でも、このキーワードを大切にこどもたちを迎えている。

山城大督

プロフィール写真 (2)1983年生まれ、名古屋在住。美術家・映像ディレクター・ドキュメント・コーディネーター。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)修了。東京藝術大学大学院映像研究科博士後期過程退学。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか体験できない《時間》を作品として展開する。2007年より「Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)」を結成し、他者を介入させ出来事そのものを作品とするプロジェクトを全国各地で発表。2013年には個人として1年間に渡って映像表現を再考する「東京映像芸術実験室」を展開。本企画より誕生した作品『VIDERE DECK』が第18回文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品に選出した。

アプローズ南青山

4 青いバラ一般社団法人アプローズが、平成26年4月1日に開設した、東京都指定障害福祉サービス事業所(就労継続支援B型)。大人の発達障害など、障害のある方が、仲間とともにフラワーアレンジメントの技術を学びながら働く場。アプローズの運営する花屋「BISTARAI BISTARAI(ビスターレ・ビスターレ)」では、花を通じたウェルフェアトレード を提唱する日本初のフラワーショップとして、心から喜ばれる花束・アレンジメントを創作している。BISTARAI(ビスターレ)とは、“ゆっくり、ゆっくり”という意味のネパール語。こころやからだに障害のあるアーティストたちが”ゆっくり”と丁寧に完成させる作品に期待と祈りを込め“ビスターレ・ビスターレ”と名付けた。ビスターレは店舗を持たないアトリエスタイルのショップ。贈る方や贈られる方の想いにまで心を寄せたオーダーメイドの商品をひとつひとつ手作りしている。アーティストたちの作品がお客様のもとに届くとき、彼らの日常も輝く。贈って楽しく、もらって嬉しく、誰もが笑顔になるhappyなギフト。http://applause-aoyama.com/

*ウェルフェアートレードとは“Welfare=社会貢献”と“Fair trade=公正な取引”を掛け合わせた造語で、社会的弱者と言われている人たちの作る製品などを適正価格で購入することによる社会的支援活動のことである。

大西健太郎

onishi-profile_web1985年生まれ。その場所・ひと・習慣の魅力と出会い「こころがおどる」ことを求めつづけるパフォーマー。東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了後、東京・谷中界隈を活動拠点とする。「風」をテーマとしたダンス・パフォーマンス作品の公演をおこなう。2011年に東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)と〈一般社団法人 谷中のおかって〉の共催によるこども創作教室「ぐるぐるミックス」の立ち上げより、ファシリテーター、統括ディレクターを務める。2014年より〈風と遊びの研究所〉を開設。他者との共同創作によってつくり出す参加型パフォーマンス「風あそび」に取り組んでいる。

板橋区立小茂根福祉園

IMG_2127小茂根福祉園は、かけがえのない個性豊かな社会の一員として「私らしく」住み慣れた地域で普通の暮らしができることを願い支援している。自分のやりたいことにチャレンジしたり、様々な人との関わりを通して、人とのつながりを感じたりすることで豊かな人生を送ることができると考えている。支援とは、転ばぬ先の杖ではなく、転んでもまた立ち上がることができるように、寄り添い共に歩むことだと考えている。

【活動の説明】 生活介護サービスでは、日常の介護を行うとともに、創作活動や体の取り組み(PT訓練)、行事やアトリエ活動を行っている。就労継続支援B型サービスでは、「働く」という作業支援を中心に、生活支援、社会活動、行事やアトリエ活動を行っている。作業支援では、企業からの受注作業の他に、清掃作業や自主生産作業(コーヒーや手芸)がある。両方のサービスで行っているアトリエ活動では、イラストやアート活動を行っている。自主ブランド「KOMONEST」の商品の素材はここからたくさん生まれている。

森山開次

kaiji20_SadatoISHIZUKA(C)Sadato Ishizuka

ダンサー・振付家。2001年エディンバラフェスティバルにて「今年最も才能あるダンサーの一人」と評された後、演出振付出演するダンス作品の発表を開始。2001年『夕鶴』以降、『KATANA』『弱法師』など和の素材を用いた独自の表現世界で注目を集める。2007年ヴェネチアビエンナーレ招聘。2012年発表『曼荼羅の宇宙』にて芸術選奨文部科学大臣新人賞ほか三賞受賞。2013年スポーツ祭東京(東京国体)開会式 式典演技メインパフォーマー。平成25年度文化庁文化交流史。ひびのこづえ、川瀬浩介との協働『LIVE BONE』を国内外20都市以上で上演を重ねるほか、演劇・映画・広告など幅広い媒体で活動。 http://kaijimoriyama.com

高本敦基

takamoto美術家。2005年フランス国立ナンシー高等美術大学大学院修了。日常生活でみつかる素材や行動の観察から社会と人間存在の繋がりを見いだす作品を制作するほか、地域の廃旅館をアートスペースにした活動『岡野屋旅館プロジェクト』や近年では小学校の教育現場と連帯した美術の取り組みも行っている。
– 2015 福武文化奨励賞 受賞
– 2014 第17回 岡本太郎 現代芸術大賞 特別賞
第15回 岡山芸術文化賞 グランプリ

個展
– 2017 『フレデリック・タイラー氏に花束を』(石川県金沢市)
– 2016 『組み立て式の社会』 奈義町現代美術館 (岡山県奈義町)
– 2015 『JUXTAPOSITION-平置思考−』 吹上美術館 (岡山県倉敷市)他

社会福祉法人旭川荘

旭川荘旭川荘は1956年に開設した総合医療福祉施設。現在、岡山県と愛媛県において医療福祉分野、知的障害分野、身体障害分野、児童・高齢者分野、研修・研究分野で85の事業を展開している。旭川荘には乳幼児から高齢者まで、さまざまな障害のある人々が生活され、余暇活動や日中活動の一環として多様な作品制作に取り組まれてきた。現在も、絵画・造形・手工芸・音楽など、あらゆる領域で、障害の程度や年齢に関係なく、多くの利用者が芸術活動に取り組まれている。2010年には「旭川荘アートギャラリー」を開設し、利用者の作品を常時展示することができるようになった。

山縣良和

yamagata_portrait2005年、セントラルセントマーチンズ美術学校卒業。在学中にジョン・ガリアーノのデザインアシスタントを務める。2007年にリトゥンアフターワーズを設立し、コレクション、展示会、ショーなど、ファッション表現を通じて、社会的、文化的、教育的、環境的観点を持った新たな人と人との関係性を創造して、新しいファッションの役割を提案している。2008 年 9 月より東京コレクション参加。またファッション表現の実験、学びの場として、2008年より「ここのがっこう」を主宰。

しょうぶ学園

しょうぶ学園写真1973年、社会福祉法人太陽会 しょうぶ学園設立。障害を持つ人たちの感性あふれる創作の姿勢に魅せられ、芸術・音楽活動を中心に個性的な活動を行っている。障害のあるなしに関わらず、支援を必要とする人、支援を提供する側といった枠を取り払い表現者という同じ立場で、ものづくりをとおして、人が本質的に備えている創造する力を引き出し、協働する者としてよろこびとわかりあえるコミュニティづくりを夢見ている。人と人がささえあい、つながりあい、つくりだすくらし。そうした環境から生まれた作品は、クラフトやアートの世界から高く評価され、開催(出展)する展覧会は国内だけでなく、海外にもおよんでいる。

現代芸術活動チーム目【め】

目ポートレイト2017
個々のクリエイティビティを特性化し、連携を重視するチーム型芸術活動。中心メンバーは、アーティストの荒神明香、ディレクターの南川憲二、制作統括の増井宏文の 3 名。 果てしなく不確かな現実世界が実感に引き寄せられる体験を作品として展開。代表的な作品に、「たよりない現実この世界の在りか」/資生堂ギャラリー、「世界に溶けるドキュメント」/ヨコハマ・パラトリエンナーレ、「おじさんの顔が空に浮かぶ日」/宇都宮美術館館外プロジェクト、「憶測の成立」/越後妻有トリエンナーレ、「Elemental Detection」/さいたまトリエンナーレ2016、などがある。

池田晶紀

ikeda_Capture0018-11 (2)写真家。 1978年横浜生まれ。1999年自ら運営していた「ドラックアウトスタジオ」で発表活動を始める。2003年よりポートレイト・シリーズ『休日の写真館』の制作・発表を始める。2006年写真事務所「ゆかい」設立。2010年スタジオを馬喰町へ移転。オルタナティブ・スペースを併設し、再び「ドラックアウトスタジオ」の名で運営を開始。国内外で個展・グループ展多数。アーティスト三田村光土里とのアートユニット「池田みどり」としても活動。

川瀬 一絵

kawase写真家。島根県出雲市生まれ。島根大学教育学部、東京綜合写真専門学校卒業。テーマを定めずに衝動的に撮り、それらを編集しながら衝動の訳を探るような作品づくりをしている。2007年より写真家・池田晶紀の主宰する「ゆかい」に所属。作品制作を軸に、書籍、雑誌、Web等各種メディアで撮影を行なっている。

社会福祉法人きょうされん リサイクル洗びんセンター

IMG_7747リサイクル洗びんセンターは、「福祉と環境をつなぐ」「障害の種別を越えて」「高い給料」を掲げて1994年4月、東京都昭島市に誕生した。びんやリユースカップの洗浄、とうふの製造・販売、チラシセット作業、食品加工作業、軽作業、物品販売などの仕事に、現在85名の障害のある人が取り組んでいる。障害のある人がいきいきと働き、地域で安心して暮らしていける社会の実現をめざしている。

大崎晴地

_MG_83571981年東京都生まれ。2014年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。博士(美術)。心と身体、発達のリハビリテーション、精神病理学の領野にかかわりながら作品制作、研究活動をしている。近年の「エアートンネル」(2013)は児童福祉施設などで発達や療育にも活用している。近年の展示に「新しいルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」(KAYOKO YUKI・駒込倉庫、東京、2016)、「凸凹の凹凸〜さわってみるこの世界〜」(鞆ノ津ミュージアム、広島、2016)等。2015年に建築家と協働し生活空間のなかにバリアを取り入れる「《障害の家》プロジェクト(Barrier House Project)」を始動。

五十嵐靖晃

五十嵐靖晃アーティスト。1978年千葉県生まれ。2005年東京藝術大学大学院修士課程修了。人々との協働を通じて、その土地の暮らしと自然とを美しく接続させ、景色をつくり変えるような表現活動を各地で展開。これまでのプロジェクトで、2005年にヨットで日本からミクロネシアまで約4000㎞、2012年に日本海沿岸をたどる約970㎞の航海を経験。“海からの視座”を活動の根底とする。代表的なプロジェクトとして、樟の杜を舞台に千年続くアートプロジェクトを目指す福岡県太宰府天満宮での「くすかき」(2010〜)や、漁師らと共に漁網を空に向かって編み上げ土地の風景をつかまえる「そらあみ」(瀬戸内国際芸術祭2013・2016)などを多数地域で行う。熊本県津奈木町では海の上にある廃校を拠点にしたアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」(2013~2016)の企画運営に携わる。TURNフェス (2016)、TURN in BRAZIL (2016)参加アーティスト。http://igayasu.com

クラフト工房La Mano

Exif_JPEG_PICTURE
東京郊外、町田市の小さな里山にたたずむ築90年の民家で障害のある人とない人を共に物づくりに励んでいる場所が「クラフト工房La Mano」。工房は1992年に障害のある方の作業所として設立された。名称である「La Mano」は「手」の意味で、設立時に手しごとを中心とした物づくりで魅力ある製品を作り社会と繋がっていく、そんな思いで活動を続けている。現在の活動は大きく2つある。1つは染め、織り、刺しゅうなどのクラフト製品の制作。藍や草木で染めた糸や布を使い、手織りマフラーなどの織り製品、草木染の糸を使った刺しゅう製品、藍染の鯉のぼりや手ぬぐいなど、自然の温かみを感じる製品を作っている。2つ目は2006年から始まったアート活動。小さなアトリエでいろいろな画材を使ってそれぞれが個々の豊かな表現活動をおこなっている。11年目を迎えた活動は着実に社会と繋がりつつありる。

今井 さつき

20160128_プロフィール写真1988年神奈川県出身、横浜在住。2013年愛知県立芸術大学美術研究科デザイン専攻修了、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻在籍中。体験者が作品を体験することで完成するコミュニケーションアートの制作や、日本の社会をテーマに制作を行う。代表作は、体験者の持ち物を万華鏡の姿に変える「Raybox」や体験者を巨大な海苔巻きのレプリカで巻いて完成させる「人間ノリ巻き」など、その場に足を運ばなければ感じることの出来ない体験・コミュニケーションを生み出している。http://oxa-ca.jimdo.com

シューレ大学

IMG_28761999年に必要とする若者たちと準備会をつくって生まれたオルタナティブ大学。履修すべきカリキュラムなどなく、一人ひとりが自分の教育をデザインし、自分の知りたいこと表現したいことに取り組んでいる。自分はどのように生きて生きたいのか、お金とどんな風に付き合い生み出して生きたいのか、人や社会とどうつながるのが自分に合っているのかを模索する、自分に合った生き方を創り出す大学。通う日にちや関わり方も人に合わせて違った形をとっている。在籍期間も自分で決める。自分がこの自分で生きていけるなあと感じたら巣立っていくというような場である。18歳以上の若者達が30~40人で話し合いながら場の運営もしている。自分とは何者なのか、自分はどう生きていけるのかを思い切り試行錯誤できる場でありたいと思っている。安心して人とつながり、だから存分に関心を探し、深められるのではないかと、そんなことを大切にしている。

James Jack

jj_turn200アーティスト。1979年アメリカ生まれ。アジア各地のグループ展で、社会と深く関わるプロジェクトを展開。アメリカや日本を中心に個展を開催している。また『ISSUE』、『ジャパンタイムス』、Art Asia Pacific、ハワイ現代美術館など多くのメディアや展覧会カタログに論文や記事が掲載される。2008~2010年、明仁皇太子奨学金フェロー。2015年、Centre for Contemporary Art(シンガポール)招待作家。現在九州大学ソーシャルアートラボ特別研究員。

Sam Stocker

1977年生まれ。ビジュアルアーティストとして、10年以上にわたりデジタル・ビジュアルアート・ワークショップを企画・運営。英国や日本において青少年や成人を対象にプロジェクトを実施。過去に指導・運営を行ったプロジェクトでは絵画、ビデオ制作、アニメーション、彫刻、グラフィティ、グラフィックデザインを用い、パフォーマンス、展覧会、プレゼンテーションを通してその成果を発表してきた。現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士課程油画専攻在籍。

ハーモニー

274ハーモニーは世田谷区上町にある、心の病をもちながら暮らしている人が利用する施設。昼食を食べたり、簡単な作業をしたり、困った時に相談をすることができる場所である。登録者は30名ほど。見えないはずのものが見えたり、聴こえないはずのものが聴こえたり、なぜか分からないけど強い確信があったり…統合失調症、PTSD、発達障害などと診断されている人が利用している。ゆっくりとしたペースで、それぞれの人が思い思いに日々を過ごしている。ハーモニーでは一般就労や収入を得るという価値観から少し離れて、それぞれに数奇な経験や苦労を重ねてきた方たちが共に支え合い、安心して自分らしさを発揮できるような場をめざして活動を行っている。

Read More

会場アクセス

東京藝術大学
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

JR 上野駅・鴬谷駅 下車徒歩10分
地下鉄 銀座線・日比谷線上野駅 下車徒歩15分
千代田線・根津駅 下車 徒歩約10分
京成電鉄 京成上野駅 下車徒歩15分
都営バス 上26系統(亀戸←→上野公園)谷中バス停 下車徒歩約3分
台東区
循環バス
東西めぐりん東京芸術大学バス停 下車すぐ

お問い合わせ

アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) 事業推進室事業調整課
TEL:03-6256-8435(10:00~18:00、土日祝日を除く)